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穴あけ加工とは?種類・工具・加工時の注意点をわかりやすく解説
29 0 Sep 07.2026, 15:00:51

穴あけ加工は、部品にボルト穴や位置決め穴などの機能を追加するための基本的な加工です。ただし、穴は単に材料を貫通させれば完成するとは限りません。穴の用途、深さ、内径精度、ねじの有無によって、ドリルの後にリーマやタップなどの工程が必要になります。

穴あけ加工の定義穴あけ加工は、固定したワークに回転するドリルなどの工具を送り、円筒状の穴を形成する切削加工です。穴の機能や精度に応じて、座ぐり、リーマ、タップなどの追加工を組み合わせます。

穴あけ加工とは

穴あけ加工は、金属や樹脂などのワークを固定し、回転するドリルを軸方向へ送り込んで材料を除去する方法です。ドリリングと呼ばれることもあり、ボルト穴、軸受穴、位置決め穴など、部品同士を固定・案内するための機能をつくります。日本工作機械工業会の工作機械資料でも、ボール盤はドリルを回転させて穴を加工する機械として整理されています。

CNC 穴あけ加工

穴あけ加工の仕組み

加工では、ワークをバイスや治具で固定し、主軸に取り付けたドリルを回転させながら送り込みます。ドリル先端の切れ刃が材料を削り、ねじれた溝から切りくずを外へ排出します。穴が深くなるほど切りくずが詰まりやすく、工具先端へ切削油が届きにくくなるため、回転数や送りだけでなく、工具の溝長さと排出経路も確認します。

位置精度が重要な穴では、いきなり大径ドリルを当てるのではなく、センタ穴や下穴を設けて工具の振れを抑える場合があります。これは、穴の中心ずれや入口の欠けを防ぎ、後工程のリーマやタップを安定させるための基本的な考え方です。

穴あけ加工の主な種類

「穴をあける」という言葉でも、図面上の機能によって必要な加工は異なります。代表的な違いを次の表にまとめます。

種類目的・特徴代表的な工具
基本穴あけ通し穴や止まり穴をつくるドリル
座ぐり加工ねじやボルトの頭を沈める段付き穴をつくる座ぐりドリル・エンドミル
リーマ加工穴の内径、真円度、表面を仕上げるリーマ
タップ加工下穴にめねじを形成するタップ

通し穴はワークを貫通する穴、止まり穴は底を残す穴です。止まり穴では切りくずの逃げ場と必要な有効深さが小さくなるため、図面には穴の深さだけでなく、ねじの有効深さや底部の形状も明記します。

使用する機械と工具

穴あけには、ボール盤、NCボール盤、NCフライス盤、マシニングセンタ、NC旋盤やターニングセンタなどが使われます。機械は穴の位置、ワーク形状、必要な加工数、他の加工との組み合わせで選びます。たとえば平面上に複数の穴やポケットがある部品なら、フライス加工と穴あけを同じ段取りで進められるマシニングセンタが候補になります。

工具は、まずドリルで穴を形成し、寸法や内面の仕上がりが必要ならリーマ、めねじが必要ならタップを使います。工具の種類を増やせばよいわけではなく、穴径、深さ、材質、通し穴か止まり穴かを先に整理してから選定します。

CNC穴あけ加工で使用する工具

図面や見積もりで確認したいポイント

穴あけ加工の難易度は、穴の数だけでは決まりません。少なくとも次の情報をそろえると、加工方法と見積もり条件をすり合わせやすくなります。

  • 穴径と公差:単なる通過穴か、軸やピンをはめ合わせる穴かで必要な後加工が変わります。

  • 穴の深さ:深い穴では切りくず排出、工具の剛性、切削油の供給が課題になります。

  • 通し穴・止まり穴:止まり穴では底の形状とタップの有効深さを確認します。

  • 位置と向き:斜め穴や複数面の穴では、3軸加工だけでなく段取り替えや多軸加工が必要になる場合があります。、

  • ねじ仕様:呼び径、ピッチ、ねじ長さ、下穴条件を図面で確認します。

特に公差や表面粗さを厳しく指定すると、ドリルだけでは終わらず、リーマや測定工程が加わることがあります。要求を必要以上に厳しくするのではなく、相手部品との機能に必要な範囲で指定することが、品質とコストの両立につながります。

フライス加工との関係

穴あけ加工は、フライス加工と対立する別の設備ではなく、マシニングセンタなどで行う代表的な工程の一つです。ワークを固定して工具を回転させる点はフライス加工と共通しますが、穴あけでは主に軸方向へ工具を送り、円筒状の穴を形成します。平面、溝、ポケットと穴を同じ部品に組み合わせる場合は、工具交換と加工順序を含めて一つの工程として考えます。

穴あけ加工は切削加工の一工程です。切削加工の全体像は切削加工のブログで、工具を回転させて平面や溝をつくる考え方はフライス加工についての解説ブログで確認できます。

加工の相談先

穴径、深さ、材質、必要な公差が決まっていない段階でも、図面や3Dデータがあれば加工方法を整理しやすくなります。CNC加工や基板製造について相談したい場合は、PCBgogoのサービス情報を確認し、加工条件や見積もりについてお問い合わせください。

まとめ

穴あけ加工は、回転するドリルなどでワークに円筒状の穴を形成する切削加工です。通し穴・止まり穴の基本穴あけに加え、座ぐり、リーマ、タップを使い分けることで、締結、位置決め、軸受、ねじなどの機能を追加できます。加工方法を決めるときは、穴径だけでなく、深さ、公差、位置、向き、材質、ねじ仕様まで整理して相談することが重要です。

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