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切削加工とは?種類・仕組み・メリットと加工方法の選び方を解説
36 0 Sep 02.2026, 17:55:28

金属や樹脂の材料から、必要な部分だけを取り除いて部品を作る方法が切削加工です。材料を「削る」工程は身近に見えても、目的の寸法や表面状態に仕上げるには、工具、材料、固定方法、加工条件を合わせて考える必要があります。

この記事では、切削加工の基本的な仕組み、主な種類、メリットと限界、研削加工との違い、加工方法を選ぶときの確認点を解説します。

重要ポイント切削加工とは、工具で金属や樹脂の不要な部分を削り取ることで、材料を必要な形状と寸法に仕上げる加工方法です。旋削、フライス、穴あけなどが代表的ですが、最適な方法は材料・形状・精度・数量によって変わります。

切削加工の仕組み

切削加工では、加工する材料を工作物、材料を削る側を工具と呼びます。工具または工作物を回転・移動させ、両者の相対的な動きによって材料を少しずつ除去します。取り除かれた材料は、切りくずとして排出されます。

形状、寸法、表面状態は、工具の形状だけで決まるわけではありません。回転数、送り速度、切込み量、工具の状態、材料の固定方法などを組み合わせて管理します。入門段階では、工具が材料を削り、切りくずを出しながら目的の形状へ近づける工程と理解するとよいでしょう。

切削加工は、材料を押して形を作る成形加工や、材料を積み重ねる付加加工とは異なります。必要な部分を削り出すため、材料の削り代や切りくずも考慮する必要があります。

切削加工の主な種類

切削加工には、工具と材料のどちらを主に回転させるか、どの形状を加工するかによって複数の方法があります。代表的な方法は、旋削加工、フライス加工、穴あけ加工です。

旋削加工

旋削加工は、工作物を回転させ、工具を送りながら材料を削る方法です。シャフト、円筒、段付き形状、内径・外径、ねじなど、回転対称の部品に適しています。

旋削加工では、外径を削る、端面を整える、穴をあけるといった工程を組み合わせる場合があります。回転体以外の形状を多く含む部品では、別の加工方法との組み合わせを検討します。

フライス加工

フライス加工は、工具を回転させ、固定した工作物を削る方法です。平面、溝、段差、ポケット、穴、複雑な外形などに用いられます。

工具を複数の方向へ動かせるため、板状部品や立体的な形状を持つ部品の加工に適しています。ただし、深い溝、狭い内側形状、工具が届かない箇所は、工具径や固定方法の制約を受けます。

穴あけ加工

穴あけ加工は、ドリルなどの工具で材料に穴を作る方法です。穴の直径、深さ、位置、ねじの有無などは、部品の組み立てや機能に関わる重要な項目です。

穴あけの後に、ねじを作るタップ加工や、穴の入口を整える面取りを行うこともあります。これらは部品図面の指示に基づき、必要な工程として検討します。

なお、CNCは旋削、フライス、穴あけなどに使用できる制御方式であり、切削加工と並ぶ一種類の加工方法ではありません。

どのような材料・部品に使われる?

切削加工は、アルミニウム、鋼、ステンレス、銅などの金属に加え、用途に応じて工程用プラスチックなどの樹脂にも使用されます。材料ごとに硬さ、熱の伝わり方、切りくずの出方が異なるため、工具や加工条件も変わります。

対象となる部品には、軸、板状部品、ブラケット、治具、固定具、設備用部品、試作部品などがあります。材料別の具体的な加工条件や工具選定は、それぞれ独立した検討項目です。

切削加工のメリットと限界

メリット

切削加工は、材料から必要な形状を作るため、寸法や形状の自由度を確保しやすい方法です。少量生産、多品種の部品、試作、局所的に細かな形状を必要とする部品にも用いられます。

図面に基づいて工具経路や加工順序を検討できるため、部品の条件に合わせて工程を組み立てやすい点も特徴です。旋削、フライス、穴あけを組み合わせることで、単一の加工では作りにくい形状に対応する場合もあります。

限界・注意点

切削加工では材料を除去するため、切りくずが発生し、材料利用率が課題になる場合があります。また、薄い壁、深い溝、鋭い内角、極端に小さい形状などは、工具の剛性や材料の固定条件によって制約を受けます。

精度、表面粗さ、コスト、納期のすべてを同時に最大化できるわけではありません。必要な寸法、公差、仕上げ、数量を明確にし、部品の目的に合う加工条件を選ぶことが重要です。

切削加工と研削加工の違い

研削加工は、砥石などの砥粒工具を使って材料の表面を少しずつ削る方法です。切削加工は工具で比較的大きな削り代を取りながら形状を作る工程に向き、研削加工は精度や表面状態をさらに整える工程として用いられることがあります。

両者は排他的な関係ではありません。たとえば、切削加工でおおまかな形状と寸法を作った後、必要な箇所だけを研削加工で仕上げることがあります。どちらを使うかは、材料、形状、必要な精度、表面粗さ、数量をもとに判断します。

項目切削加工研削加工
主な役割形状の形成、寸法加工精度や表面状態の仕上げ
使用する工具バイト、エンドミル、ドリルなど砥石などの砥粒工具
工程での位置づけ素材から必要な形状へ近づける必要に応じて最終仕上げに用いる

加工方法を選ぶときの確認ポイント

加工方法を検討するときは、材料と部品形状を最初に確認します。次に、必要な寸法、公差、表面粗さ、数量、納期、コストの優先順位を整理します。

表面処理、熱処理、追加の穴加工、組み立てに関わる要求がある場合は、それらを含めて工程を検討する必要があります。2D図面や3Dデータに必要な情報がそろっているかも、加工可否を判断するための重要な確認点です。

まとめ

切削加工とは、工具で材料の不要な部分を削り、必要な形状と寸法に仕上げる加工方法です。旋削加工、フライス加工、穴あけ加工は代表的な方法であり、材料や部品形状によって使い分けます。

加工方法を選ぶ際は、材料、形状、精度、表面状態、数量を合わせて確認しましょう。製造・実装に関する情報は、PCBgogoでもご確認いただけます。

FAQ

切削加工とは何ですか?

切削加工は、工具で金属や樹脂の不要な部分を削り取り、必要な形状と寸法に仕上げる加工方法です。

切削加工の代表的な種類は何ですか?

代表的な種類には、工作物を回転させる旋削加工、工具を回転させるフライス加工、ドリルで穴を作る穴あけ加工があります。

切削加工とCNC加工は同じですか?

同じではありません。切削加工は材料を削る加工方法で、CNCは工作機械を数値制御する方式です。CNCは複数の切削加工に使われます。

切削加工と研削加工はどのように使い分けますか?

切削加工は形状の形成や寸法加工に、研削加工は必要に応じて精度や表面状態を整える仕上げに用いられます。実際の使い分けは部品仕様によって異なります。

切削加工を依頼する前に何を準備すればよいですか?

材料、数量、希望納期、2D図面または3Dデータ、重要寸法と公差、表面処理や検査の要件を整理しておくと、加工可否を確認しやすくなります。

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